Vegas Pro 2026に、Build 143のアップデートが配信されました。私の環境では、Boris FX HubからVersion 2026.0 Build 105をBuild 143へ更新できました。今回のアップデートは、大きな新機能追加というより、クラッシュ対策、キーフレームやエンベロープ操作、OFXプラグイン、AI機能、字幕生成、Storyblocks連携などの安定性改善が中心です。ただし、公式リリースノートでは既知の問題も案内されているため、仕事で使っている人は、アップデート前に作業中のプロジェクトを保存・バックアップしておくと安心です。
Build 143で何が変わったのか
Build 143の変更点を見ていくと、編集画面の見た目が大きく変わるタイプのアップデートではなく、各機能の細かい不具合修正や動作改善が多く含まれています。
公式リリースノートの内容を、一般ユーザー向けに整理すると次のようになります。
| 分類 | 主な変更点 | どんな人に関係ありそうか |
| クラッシュ対策 | 長いファイル名や長いファイルパス、内部エラー処理まわりの修正 | 編集中にVegas Proが落ちることがある人 |
| キーフレーム/エンベロープ | ベジェポイント、ハンドル、最初のキーフレーム移動などの修正 | 音量調整、フェード、エフェクトの変化を細かく調整する人 |
| OFX/プラグイン | OFX識別子、BCC、古いプロジェクトのMotion Blurなどを修正 | OFXプラグインや古いプロジェクトを使う人 |
| AI機能 | Smart Mask 2.0、Z-Depth、Auto Reframeまわりの動作を改善 | AI系機能を使っている人 |
| 字幕/音声解析 | テキストベース編集、字幕生成、音声解析まわりを改善 | 文字起こしや字幕作成を使う人 |
| Storyblocks連携 | 検索、ページ送り、ダウンロード表示などを改善 | Storyblocks素材をVegas Pro内から探す人 |
| カラーグレーディング | Media FXレベルでのカラー調整対象を正しく更新 | 素材単位で色補正を行う人 |
| オーディオ | サラウンドチャンネルの表示を修正 | 5.1ch/7.1ch音声を扱う人 |
個人的に気になったのは、OFXプラグインやAI機能まわりの修正です。Vegas Pro 2026では、Smart Mask 2.0やAuto ReframeなどのAI機能も増えているため、こうした機能を使う人ほど、今回のアップデート内容は関係がありそうです。
一方で、カット編集、テロップ入れ、BGM追加といった基本的な編集が中心であれば、アップデート後に「画面が大きく変わった」と感じることは少ないかもしれません。ただ、編集ソフトは細かい不具合が積み重なると作業効率に影響します。特に、プラグインを使う人、字幕生成を使う人、AI機能を試している人は、Build 143の修正内容を確認しておく価値があると思います。
アップデート前に注意したい既知の問題
Build 143では多くの修正が行われていますが、公式リリースノートでは、まだいくつかの既知の問題も案内されています。
特に注意したいのは、最近のWindows Updateとの関連で、Background Intelligent Transfer Serviceとの競合により、クラッシュやハングアップが発生する場合があるとされている点です。
公式リリースノートでは、最近のWindows Updateとの関連で、Background Intelligent Transfer Serviceとの競合により、クラッシュやハングアップが発生する場合があると案内されています。
この問題について、公式リリースノート内では具体的な回避手順までは示されていません。そのため、まずは次のような安全寄りの対策から試すのがよさそうです。
まず、Windows Updateが途中で止まっていないか確認し、更新が残っている場合は最後まで適用してからPCを再起動します。Windows Updateの処理が裏で残っている状態だと、VEGAS ProやBoris FX Hubの動作に影響する可能性があるためです。
次に、VEGAS Proで作業する前に、Boris FX HubやWindows Update関連のダウンロードが動いていないか確認します。アップデート直後や再起動直後は、しばらくバックグラウンド処理が続くことがあるので、少し時間を置いてからVEGAS Proを起動すると安心です。
また、Windowsの「配信の最適化」を使って他のPCとの更新データ共有を行っている場合は、一時的にオフにする、またはローカルネットワーク内のみに制限する方法もあります。
設定は、Windows 11の場合、
「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「配信の最適化」→「ほかのデバイスからのダウンロードを許可する」をオフ。
ただし、Background Intelligent Transfer Service自体を無効化する方法は、Windows UpdateやMicrosoft Storeなどの動作に影響する可能性があります。初心者向けの対策としてはおすすめしません。
私なら、まずは「Windows Updateを完了させる」「PCを再起動する」「作業前にBoris FX HubやWindows Updateの処理を終わらせる」「配信の最適化を見直す」あたりから試します。それでもVEGAS Proがクラッシュやハングを繰り返す場合は、Boris FXのサポートに問い合わせた方が安全だと思います。
また、一部のHDVメディアが正しいアスペクト比で表示されない問題、Particle Illusion OFXをプロジェクト内で初めて使ったときに効果が適用されない場合がある問題も残っています。
さらに、製品のアクティベーションがループ状態になったり、ライセンスに対して購入履歴が見つからないと表示されたりするケースも公式フォーラム(Boris FX公式フォーラムhttps://forum.borisfx.com/c/vegas-pro/55)やリリースノート等で案内・報告されています。この場合は、自己判断で何度も再インストールを繰り返すより、サポートへ問い合わせた方がよさそうです(Boris FX ヘルプセンターhttps://support.borisfx.com/hc/en-us)。
そのため、すでにVegas Pro 2026が安定して動いている人や、仕事で使用している人は、アップデート前に作業中のプロジェクトを保存し、必要であればプロジェクトファイルや素材フォルダのバックアップを取っておくと安心です。
私の環境ではBuild 143へのアップデート自体は問題なく完了しましたが、公式に既知の問題が案内されている以上、アップデート前のバックアップはしておいた方が無難だと思います。
Boris FX HubからVegas Pro 2026をアップデートする手順
Boris FX Hubを起動する
まず、Boris FX Hubを起動します。
Boris FX Hubを開くと、インストール済みの製品や利用できるアップデートを確認できます。

Updatesをクリックする
Boris FX Hubの画面を見ると、Vegas Proにアップデートが来ていることが確認できました。私の環境では、「Updates 4」と表示されていました。「Updates 4」をクリックします。

該当するVegas ProのUpdateボタンをクリックする
「Updates 4」をクリックすると、「Available updates」が表示されます。 私の場合はVegas Pro Plusを使っているので、Vegas Pro Plusに該当する「Update」ボタンをクリックしました。

前回(build 105)と違い、「Choose a language for installation」と聞かれたので、「日本語」を選択し、「Continue」をクリックします。これまでも日本語表記されていたんですけどね。

ProやUltimateもダウンロード中のように表示された
私の環境では、Plus版を使っているにもかかわらず、ProやUltimateもダウンロード中のように見える表示が出ました。前回も似た表示があったため、Boris FX Hub側の表示仕様なのかもしれません。最終的にはBuild 143に更新できたので、今回はそのまま進めました。

アップデート完了後にContinueをクリックする
アップデートが完了すると、「Continue」ボタンが表示されました。「Continue」をクリックして、アップデート画面に戻ります。

前回(build 105)と違い、「Pro」「Ultimate」にUpdateボタンは表示されていませんでした。

Vegas Pro 2026を起動してBuild番号を確認する
Boris FX Hubを終了し、Vegas Pro 2026を起動します。起動時のスプラッシュスクリーンを見ると、私の環境では Build 143 に変わっていました。
この時点で、アップデートが完了していることがわかります。

まとめ
Vegas Pro 2026 Build 143へのアップデートは、私の環境ではBoris FX Hubから問題なく完了しました。
実際に操作してみた限り、アップデート手順で迷う場面は少なく、Build番号も正常に143へ変わっていました。
今回のアップデートは、目に見えて大きく変わるというより、日々の編集作業を裏側で安定させるための修正という印象です。
そのため、「新機能を試したいから急いで入れる」というより、「VEGAS Pro 2026を安定して使いたいので更新しておく」という位置づけで考えるとよさそうです。
私と同じようにBoris FX HubにBuild 143のアップデートが表示されている人は、作業中のプロジェクトを保存したうえで、落ち着いて更新すれば大丈夫だと思います。

コメント